「この本、レビューは良かったのに……私には全然合わない」
金曜の夜、23時。会社帰りに寄ったファミレスのドリンクバーコーナーで、私は3杯目のコーヒーを注ぎながら、ため息をついていました。
テーブルの上には、Amazonで星4.5だった「ITパスポート完全攻略本」。
付箋を貼ったのは5ページ目まで。そこから先は、真っ白。
「2進数って何……。ASCII? 何それ、呪文?」
ページを捲るたび、知らない単語が容赦なく襲ってくる。しかも、その説明文にも知らない単語が入ってる。
「あぁ、俺ってこんなにバカだったんだ」
喉の奥が、キュッと締め付けられる感じ。
誰もいない深夜のファミレスで、一人で参考書に負けている自分が、惨めで仕方ありませんでした。
もしあなたが今、
- 「評判の良い参考書を買ったのに、全然頭に入ってこない」
- 「自分だけ理解できてないんじゃないか」
- 「もう、どの本を選べばいいか分からない」
こんな風に感じているなら。
これ、かなりよくある話なんです。
少なくとも、私も全く同じ状態でした。
私の場合、つまずいたのは内容じゃなくて「説明のされ方」でした。
能力とか頭の良さとかじゃなく、もっと単純に「自分に合う本」を選べていなかっただけ。
この記事では、一度は挫折し、結局3冊も参考書を買い直した私が、
「文系・IT未経験でも、本当に理解できた参考書」を本音で紹介します。
実際に5冊を徹底比較した上で、結局この3冊に落ち着きました。
まず知ってほしい、参考書選びで私が犯した「痛い勘違い」
「売れてる本」=「私に合う本」じゃなかった
参考書選びで、私が最初に犯したミス。
それは、「頭の良い人が絶賛してる本を、そのまま買ってしまったこと」でした。
確かに、その本は情報量も完璧。網羅性も抜群。
でも、IT知識ゼロの私にとっては、「専門用語を、別の専門用語で説明してる辞書」にしか見えなかったんです。
例えば、こんな感じ。
「TCP/IPとは、インターネットプロトコルスイートの中核をなす通信プロトコルであり……」
いや、待って。そもそも「プロトコル」って何?
こうして、第1章の「基礎理論(2進数)」で完全に心が折れて、本棚の肥やしになりました。
あとから分かったんですが、
プロが絶賛する「高性能な専門書」じゃなくて、
「私の現在地まで降りてきてくれる、優しい翻訳機みたいな参考書」が必要だったんです。
正直、一番怖かったのは……
私の場合、会社の昇進試験で「ITパスポート取得」が条件になっていました。
正直、最初は「まぁ、勉強すれば受かるでしょ」くらいに思ってたんです。
でも、参考書を開いて数日で気づきました。
「これ、ガチでヤバいかも」
夜中にふと考えてしまったのが、試験に落ちた後のこと。
- 同期はみんな昇進するのに、私だけ取り残される
- 「あの人、ITパスポートも取れないんだ」って思われる
- 上司に「勉強不足だったね」って、優しい顔で言われる
- 次の試験まで数ヶ月待って、また同じ苦しみを繰り返す
その想像をしただけで、胃がキリキリしてきました。
「頑張ってるのに、結果が出ない」って、本当に辛い。
でも、諦めたくない。
だから私は、もう一度本屋に行って、今度は「自分の頭で選ぶ」ことにしたんです。
5冊を比較して分かったこと
書店とAmazonで、人気の参考書5冊を徹底的に比較しました。
念のため、一覧にしておきますね。
| 書籍名 | 価格(税込) | Amazon評価 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| キタミ式イラストIT塾 | ¥1,760 | ★4.6 | イラスト多め・根本理解 |
| みんなが欲しかった! | ¥1,650 | ★4.5以上 | フルカラー・問題集付き |
| いちばんやさしい | ¥1,793 | ★4.4以上 | 的中率高・丁寧な解説 |
| 栢木先生のITパスポート教室 | ¥1,738 | ★4.0 | 要点凝縮・ベストセラー |
| 出るとこだけ! | ¥1,738 | ★4.3以上 | 超効率・直前対策 |
※2026年1月時点の調査データ
値段はほぼ横並びでした(差は143円)。
だから私は、値段より「読みやすさ」で決めました。
ここからは、私が実際に読んで「これなら続いた」と思えた3冊を紹介します。
合ったところ/合わなかったところも、そのまま書きます。
私が選んだ3冊(使ってみた感想)
1. 活字がつらい人はこれ
『キタミ式イラストIT塾 ITパスポート』
- 価格: ¥1,760
- Amazon評価: ★4.6(33件)
- 向いてる人: 活字が苦手、IT知識ゼロ、楽しく勉強したい
「あ、これなら読めるかも」
書店でこの本を開いた瞬間、思わず声が出そうになりました。
この本の最大の特徴は、解説のほぼ全部がイラストと漫画で描かれてること。
「サーバー」とか「データベース」とか、目に見えない概念を、
可愛いキャラクターが、寸劇形式で説明してくれるんです。
例えば、「Cookie(クッキー)」の仕組みを、
「お店の常連さんカード」に例えて、店員さんとお客さんの会話で教えてくれる。
“あ、そういうことか”が増えました。
「今まで呪文にしか見えなかった用語」が、スルスルと頭に入ってくる感覚。
まるで、友達に教えてもらってるみたいでした。
使ってみて気づいたデメリット
通勤カバンに入れた瞬間、「重っ…」ってなりました。
約450ページあるので、持ち運びは少し大変です。
あと、「ここが試験に出る!」みたいな印はないので、どこが大事かは自分で判断する必要があります。
でも、「まずはITへの苦手意識を消したい」って人には、少なくとも私は、これに一番助けられました。
評価が高いのも納得でした。
私は買う前に、Amazonの試し読みで最初の数ページだけ確認しました。ここで「読めそう/無理そう」がだいたい分かります。
2. 忙しい人向け:出るところを先に押さえる本
『いちばんやさしいITパスポート 絶対合格の教科書』
- 価格: ¥1,793(5冊中で最高価格だけど、差額は143円)
- Amazon評価: ★4.4以上
- 向いてる人: 忙しい社会人、試験まで時間がない、要点だけ知りたい
「毎日30分しか時間がない……でも、受かりたい」
仕事が忙しくて、帰宅後に勉強する時間なんて、ほとんどない。
そんな人の気持ち、よく分かります。私もそうだったから。
この本は、「ここは試験に出る!」「ここは読み飛ばしてOK」というメリハリがすごい。
まるで予備校の先生が、
「このページだけは絶対覚えて! 他は後回しでいいから!」
って語りかけてくるような、講義調の文体なんです。
なぜ「最高価格」でも選ばれるのか?
価格は5冊の中で一番高いですが、的中率の高さで定評があります。
実際、私が受けた試験でも、この本で学んだ内容がそのまま出題されてました。
「あ、これ昨日やったやつだ!」って思った瞬間の安心感は、今でも覚えてます。
143円の差なら、私は「当たりを引けそうな方」を選びました。
移動時間でなんとかなりました。
まずは試し読みだけでも、合うか分かります。
3. 1冊で済ませたいならこれ
『みんなが欲しかった! ITパスポートの教科書&問題集』
- 価格: ¥1,650(5冊中で最安値!)
- Amazon評価: ★4.5以上
- 向いてる人: 予算を抑えたい、基礎から理解したい、問題集も欲しい
「どうせ取るなら、ちゃんと理解したい。でも、お金はかけたくない」
そんなワガママを叶えてくれるのが、この一冊。
最安値なのに、フルカラー、しかも問題集付き。
教科書と問題集がセットになっていて、
「読む(インプット)→ 解く(アウトプット)」のサイクルが、これ一冊で完結します。
使ってみて感じた「お得ポイント」
- スマホで使える学習アプリの特典付き(通勤時間に最高)
- フルカラーなので、重要箇所が一目で分かる
- 問題集を別に買う必要がないので、結果的に節約になる
「ギリギリ合格じゃなくて、しっかり知識を身につけたい。でも2冊も買う余裕はない」
そんな人には、私の中では、これ一択でした。
Amazonの”なか見”で数ページ見てから決めるのが安心でした。
選ばなかった2冊について
比較した5冊は、どれも良書です。
ただ、私が最終的に選ばなかった2冊についても、簡単に触れておきますね。
栢木先生のITパスポート教室(¥1,738・★4.0)
- 良い点: 長年のベストセラーで、情報が凝縮されている
- 合わなかった理由: 初学者の私には、少し説明が簡潔すぎて「なぜ?」が分からなかった
もし、ある程度ITの基礎知識がある人なら、この本の方が効率的かもしれません。
出るとこだけ!ITパスポート(¥1,738・★4.3以上)
- 良い点: 「試験に出る部分」だけに特化していて、超効率的
- 合わなかった理由: 私は「理解したい」タイプだったので、「暗記だけ」だと不安だった
もし試験まで1ヶ月を切っていて、とにかく点数を取りたいって状況なら、この本を買い足すのはアリだと思います。
失敗しないための「買い方のコツ」3つ
1. 絶対に「最新版」を選んでください
IT業界って、本当に変化が早いんです。
「生成AI」とか「クラウド」とか、新しい用語が毎年試験に追加されてます。
中古本は安いけど、情報が古いと点数を落とす原因になりかねません。
数百円の差なので、必ず最新年度版を買いましょう。
今回紹介した3冊は、すべて2025〜2026年度版です。
2. Amazonの「なか見!検索」で、最初の数ページを読んでみて
レビューの星の数より大事なのは、「文章のトーンが自分に合うか」です。
試し読み機能で、最初の数ページを読んでみてください。
「あ、読みやすい」っていう直感、少なくとも私の場合は、かなり当たりました。
3. 参考書だけで終わらせない
どんなに良い参考書を選んでも、それだけで終わりにしちゃダメです。
無料で使える「ITパスポート試験ドットコム(過去問道場)」っていう神サイトがあるので、
そこで実際の過去問を解いてください。
「参考書で学ぶ × 過去問で練習する」
この2つだけで、私は合格できました。
「どうせ私には無理かも……」って思ってるあなたへ
もし今、
- 「参考書を買っても、どうせ続かない気がする」
- 「勉強する時間なんて、本当にない」
- 「2,000円近く出して、落ちたら嫌だな」
って思ってるなら、まずは**「無料」でできることから始めてみませんか?
今日からできる「0円勉強法」
- YouTubeで「ITパスポート 解説」って検索してみる
- 無料の講義動画がたくさんあります。通勤中に聞くだけでもOK。
- 過去問道場で、1日5問だけ解いてみる
- スマホでサクッとできます。ゲーム感覚で。
- 図書館で参考書を借りてみる
- 最新版じゃなくても、「自分に合うかどうか」の確認はできます。
「お金をかけずに、まず試す」
これだけでも、全然違います。
私も最初は、YouTubeから始めました。
そして、「あ、意外と面白いかも」って思えた時に、初めて参考書を買ったんです。
さいごに
参考書選びで失敗して、「やっぱり私には無理だ」って諦めかけた、あの深夜のファミレス。
でも、『キタミ式』っていう自分に合った本に出会えたことで、私は救われました。
「わからない」が「わかる」に変わる瞬間の、あの小さな喜び。
そして、合格証書を手にした時の、
「あぁ、私もやればできるんだ」っていう、静かな自信。
たかが参考書選びかもしれません。
でも、その1冊が、あなたの背中を押してくれる。
新しいキャリアへの扉を開く、小さな鍵になるんです。
価格差は143円。
だったら、「安いから」じゃなくて、「自分に合うから」で選びませんか?
さぁ、あなたも自分だけのパートナーを見つけて、
合格への一歩を、踏み出してみてください。
あの時の自分に向けて書いたつもりなので、私でよければ、同じ立場として本気で応援します。